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羽生結弦選手がオステオパシーをルーツとした施術で回復に期待

平成30年8月26日、フィギュアスケートの羽生結弦選手がオステオパシーをルーツとした治療院に通っているというニュースを目にしました。

羽生結弦 カナダで受ける「異色のゴッドハンド」の施術
(Yahooニュース)

オステオパシーが皆さんに知られるようになるのはとても嬉しいです。

ただ今回は純粋なオステオパシーではないようですが。

「オステオパシー」は解剖学・生理学などの医学に基づいており、医学的根拠のある、非常に優れた治療法(概念)です。

羽生結弦選手の傷病である右足首のケガですが、専門用語で言えば「関節外側靱帯損傷」だということです。

この疾患の場合、マッサージ等の筋肉へのアプローチは効果がありません。

また、関節だけをボキッと矯正する手技を用いても、効果がないことは想像がつくでしょう。

羽生結弦選手の症状がどのように作られたか、なぜ治らないのかを考えていくと自ずと必要な治療は理解できます。

 

羽生結弦選手の症状

まず、今回の右足首のケガ、「関節外側靱帯損傷」とはどのような状態なのでしょうか。

 

関節外側靱帯損傷とは

これは、足首には前方、内側、外側などに多数の靭帯がありますが、このうち、外側つまり「そとがわ」の靭帯群を構成する靭帯の損傷ということになります。

足関節外側靱帯は、前距腓靱帯、後距腓靱帯、踵腓靱帯という3つの靭帯で構成されています。

これらの靭帯は、足関節にかかる負荷、特に外側へかかる負荷から足関節が脱臼しないように保護する役割があります。

足関節外側靱帯損傷は、その保護する役割をする靭帯に対して限界以上の負荷がかかった場合に、靭帯が一部、またはその全てが断裂してしまった状態です。

この損傷は、バスケ、バレーなど、足首に負担がかかりやすいスポーツ、あるいはコンタクトスポーツなどで人や物に足を乗せてしまい、無理な方向へ捻ってしまった場合に受傷しやすいです。

それは、フィギュアスケートも例外ではありません。

スケート靴は支持する面積が非常に狭く不安定で、競技中には片方の足に全体重が乗ることも多いため、足首を痛めてしまう危険性は非常に高い競技と言えるでしょう。

足関節外側靱帯損傷の治癒期間は、程度によりますが、
・元通りの日常生活に無理のない程度までが約1ヶ月、
・通常のレベルでのスポーツに復帰するまでが約2~3ヶ月
というところです。

これがプロとなると足関節にかかる負荷は非常に高く、頻度も多いため、より時間はかかります。

しかし、受傷したのが平成29年11月9日で、今回のニュースは平成30年8月26日です。

この間は、約9ヶ月間もの期間がありますが、にも関わらず、現在も足首の痛みや不調があるということです。

これは、明らかに治るのが遅すぎます。

しかし、実はこのようなケースは珍しいものではありません。

傷は治っているはずなのに、ずっと痛みや不調がある、そういう方がよくいらっしゃいます。

では、なぜこのような状態になってしまっているのでしょうか?

 

羽生結弦選手の症状が良くならない原因

おそらく、靭帯を損傷していた時にハードな練習などしていなければ、もう靭帯は回復しているでしょう。

しかし、いまだに続いている痛みや不調・・・なぜでしょうか?

それは、痛みや不調の原因が、「足関節だけ」ではないからです。

人体はカラダ全体で相互にバランスを取っており、そのバランスが何かしらの原因によって崩れたとき、様々な症状が現れてしまいます。

今回、羽生結弦選手の足首の痛みもしくは不調を引き起こしたキッカケになったのは、足関節外側靱帯損傷で間違いないでしょう。

しかし、それ以前にもカラダへの様々なトラブルによる負担がかかっていたのは間違いありません。

フィギュアスケートの選手ということで、特に足や骨盤などには強い衝撃が何度も入っており、組織はダメージを受け、緊張してしまっている状態です。

また、アイススケートをしている以上、転倒してしまうことも幼少期から多数あったはずです。

それらの様々なトラブルが部分的にカラダの組織を緊張させてしまうことで根本の原因となり、時間の経過とともに悪化してさらに様々な部位を引っ張ってしまうことで、痛みや症状は作られていきます。

また、羽生結弦選手がフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦の中国杯で負傷し、「頭部挫創、下顎挫創、腹部挫傷、左大腿挫傷、右足関節捻挫」と診断されましたが、このニュースは皆さんの記憶に鮮明に焼き付けられたのではないでしょうか。

この受傷も、根本の原因になり得ます。

特に頭部への受傷は様々な影響を引き起こしてしまいます。

また、羽生結弦選手は2歳の頃から喘息(ぜんそく)の持病があり、喘息を克服するためにスケートを始めたとも言われています。

しかも完治したわけではなく、特に練習拠点をカナダに移してからは、環境の変化により激しい発作に襲われることが増えて、近年でも発作を起こすと言われています。

喘息についても、何の原因もなく発症するわけではなく、必ず引き起こしている原因があります。

つまり、羽生結弦選手は2歳よりも前、あるいは出生時から何かしらの根本の原因を持っていたことが考えられます。

根本の原因を作るのはケガや衝撃だけではありません。

出生時の問題(帝王切開、鉗子分娩、吸引分娩、仮死状態)、捻挫や大きな外傷または手術による切開と縫合、病気、心理的な問題、腸を固くしてしまう間違った食事など、今までの人生で受けた様々な要素が根本的な問題となり、症状を作り出しています。

羽生結弦選手がなかなか治ることができないのは、このように過去に受けたカラダへのトラブルによって、「自然治癒力」が低下していることが考えられます。

 

自然治癒力と根本の問題の関係

人には、元々備わっている「自然治癒力」という、自分のカラダを治す仕組みがあります。

自然治癒力が十分に発揮できている状態であれば、きちんとした生活習慣と栄養、十分な睡眠があれば自分のカラダを最適な状態に回復することができます。

しかし、上記したような根本の問題があると自然治癒力が低下してしまい、自分のカラダを回復できなくなってしまうのです。

さらに、根本の問題は時間とともに悪化していきますので、自然治癒力を低下させ回復できないだけでなく、問題を複雑化させていき、様々な痛みや不調を作り出してしまいます。

つまり、羽生結弦選手のケースでは幼少期にすでにあった根本の問題が、年々複雑化してしまい、更に打撲や受傷を続けることで問題を作り、自然治癒力が低下し、今回の「関節外側靱帯損傷」をキッカケとして痛みや不調が現れ、治らなくなってしまった、ということが考えられるのです。

 

まとめ

今回は、羽生結弦選手の今回の症状の根本的な原因について考察しました。

あなたはどう受け取りましたか?

どのように感じたでしょうか?

ここに記載したような状態が実際に起こっており、それらの問題を解決しなければ根本的な解決は得られないでしょう。

この記事の最初に、マッサージやボキッと矯正する手技だけでは改善しないという理由が、あなたに伝わっていれば幸いです。

では、どのようにして今回のような症状、またはカラダの各所の不調を改善していけば良いのか?

それらを全て改善できる可能性があるのが「オステオパシー」なのです。

オステオパシーでは、筋の緊張、骨のズレ、姿勢の歪み、骨盤の矯正、内臓の位置の調整や活動性の向上、脳脊髄液や血液・リンパなどの循環改善、ココロの問題など精神的な解決など、これら全てに対し施術を行います。

そして、その最終目標は「自然治癒力の向上」です。

オステオパシーは、その手技で治すのではありません。

オステオパシーの手技で向上した「自然治癒力」によって、あなたのカラダ自身が、あなたの最適なカラダの状態へと向かって治癒していきます。

そのため、どのような症状に対しても改善の可能性が十分にあります。

 

ちなみに羽生結弦選手の場合には、

・頭部へ受けた外傷による頭部関節運動制限の正常化
・足関節外側靱帯損傷によって受けた衝撃の除去
・胸郭(肋骨、胸骨、横隔膜)の制限解除による呼吸状態の正常化
・足関節内出血による癒着の改善
・下肢、骨盤、カラダに伝わった衝撃の除去
・頭蓋と仙骨システム正常化による脳脊髄液循環の改善化

これらの施術が最低限必要となるでしょう。

 

今回、羽生結弦選手が「オステオパシー」をルーツとした治療院を選ばれたことは嬉しいニュースです。

ぜひ、上記したような施術を受けて完全に回復して欲しいところです。

そして、また美しい演技を見せていただきたいですね。