あなたの四十肩・五十肩の本当の原因を知っていますか?

四十肩・五十肩とは、肩の痛みと運動制限を起こす疾患です。

よく聞く疾患で発症する方も沢山いらっしゃいますが、症状である肩こりや肩の痛みも辛いですし、腕が上がらないことは想像以上に日常生活に不便です。

なってしまった方は一日でも早く解決したいと考えられることでしょう。

四十肩・五十肩になったらどうしたらいいの?
四十肩・五十肩は治るの?
どうやって治せばいいの?
肩が上がらない原因は?
放っておいても勝手に治るの?
なんで四十肩・五十肩になるの?
四十肩と五十肩の意味と違いは何?

そのような疑問にもお答えしていきたいと思います。

肩こりがひどい、肩が痛い、腕が痛い、腕が上がらない、などの症状がある方、あなたの不調の原因は四十肩・五十肩かもしれません。

あなたの症状をこの記事でチェックしてみましょう!

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四十肩・五十肩とは?

四十肩・五十肩とは、肩の疼痛と運動制限を起こす疾患です。

両肩とも同時に現れることは稀で、ほとんどのケースで片方の肩のみが四十肩・五十肩になります。

特に中高年に多く、50歳代をピークとして40代、60代にも多く発症することが確認されています。

「四十肩(しじゅうかた)」も「五十肩(ごじゅうかた)」も呼び方に違いはありますが、同じ疾患を指しています。

四十肩も五十肩も俗称であり、正式な疾患名・病名は「肩関節周囲炎」または、「癒着性関節包炎」と呼ばれる疾患群で、肩関節の周囲に起こる炎症のことです。

また同様に俗称で「凍結肩」とも呼ばれ、英語では四十肩・五十肩のことを「Frozen Shoulder」と呼びます。

よく、四十肩の方が五十肩よりも軽症、四十肩の方が五十肩よりも肩の上がる角度が大きい、などと勘違いされていますが、四十肩・五十肩を区別しているのは年齢です。
四十肩でも重症の方はいらっしゃいますし、五十肩でも軽い症状の方はいらっしゃいます。
ただ四十肩の方が年齢が若い分、治りやすいということは言えるでしょう。

四十肩・五十肩とも有名ですが、古くから使われてきたのは五十肩の方で、その名称は江戸時代の中ごろから言われていたようです。

若い年齢でも同様の症状が現れる方が多いので、四十肩という俗称が生まれたのではないでしょうか。

いつから四十肩なのか、五十肩なのかという明確な規定はありませんが、
・31歳以降40歳未満では、四十肩
・41歳以降であれば、五十肩
という分け方が一般的です。

その説でいくと、
21歳以上30歳未満は三十肩?
51歳以上60歳未満は六十肩となるのでしょうか?
二十肩は?十歳以下は十肩?
そう呼んでいる方もいらっしゃいますが、一般的ではないですね。

また、肩よりも腕の方に痛みがある場合、四十腕・五十腕と呼ぶ場合もありますが、一般的ではありません。

四十肩・五十肩の主な症状は痛み、つまり肩こりや肩の痛みなのですが、これは痛みの中でも特に多く、全国の方々を数多く悩ませている症状です。

肩こりは厚生労働省による国民生活基礎調査(2016年・平成28年度)における現在もっている症状を統計したランキングでは、男性の2位、女性の1位を占めています(ちなみに男性の1位、女の2位は共に腰痛)。

 

これだけ多くの方が四十肩・五十肩を含む「肩こり」や肩の疼痛に悩まされているのです。

あなたの肩こりは四十肩・五十肩ではありませんか?

 

諦めないで!あなたの四十肩・五十肩は治ります!

「四十肩・五十肩が全然治らない!」とお嘆きのひどい四十肩・五十肩をお持ちのあなたへ。
四十肩・五十肩は様々な原因で作られていますが、その原因を取り除けば治せる症状です。
一生付き合っていく覚悟をしている方もいらっしゃると思います。
でも、もう一度希望を持ってください。
四十肩・五十肩は治せるか、少なくとも症状を軽くすることはできます。
また、原因によって軽度~重度の症状があり、治し方も変わってきます。
根本から四十肩・五十肩を改善したい方にはぜひ、この記事を読んでいただきたいです。

 

あなたは今、こういう症状でお悩みではありませんか?

あなたの症状は重い四十肩・五十肩かも!?自分の症状をチェックしてみましょう。

ある日突然、肩に激痛が起こった
肩こりや首のこりが酷い
急に腕が上がらなくなった
肩を動かすと痛い
肩の周辺を押すと痛む
両腕を背中に回すことができない
肩の痛みが腕まで広がっている
後頭部を触ることができない
夜から朝方にかけて肩の痛みが強くなる
1ヶ月以上、酷い肩こりや肩の痛みが続いている
肩こりや肩の痛みがどんどんひどくなってくる

これらの症状にあてはまる項目が多い方は、ひどい四十肩・五十肩である可能性が高いです。

四十肩・五十肩があると日常生活に悪影響を与え阻害し、また、集中力を散漫にさせてしまい仕事や趣味の効率が落ちてしまいます。

四十肩・五十肩の特徴や発症するメカニズムをきちんと把握し、適切な治し方を行えば必ず良くなるので、まずはしっかりと理解しましょう。

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四十肩・五十肩の特徴と原因

四十肩・五十肩には引き起こしている原因と、症状が変化する時期がありますが、特徴を知ることであなたの四十肩・五十肩の原因と時期がわかり、そして対処法解消法を知ることができます。

 

四十肩・五十肩の原因

四十肩、五十肩は明確な原因や不調を起こす場所がハッキリとしているわけではなく、肩関節の周囲の組織、つまり肩まわりの筋肉や靭帯、腱、関節包、その他の組織などが損傷を受け、捻挫をしたような状態になり、または何らかの原因により炎症が起こり、痛み(疼痛)や動きの制限(可動域制限)を引き起こします。

なぜ中高年に多いのかというと、肩関節周囲組織の退行性変化、つまり上記した筋肉や関節包などが加齢により弱り、または硬くなり、肩関節の正常な動きが行えない、または負担のかかる無理な力がかかることにより肩関節周囲組織に摩擦や衝突が起こり、炎症や損傷を引き起こしやすくなっているからです。

肩関節周囲組織の炎症や損傷によるダメージが原因ですので、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は中高年だけがかかる疾患というわけではなく、20代・30代の比較的若い年齢でも、肩こりにより肩の正常な動きが行えなかったり、仕事などで強い負担のかかる動作や激しい運動による肩の捻挫、強いストレスなどを繰り返すことにより発症することがあります。

四十肩・五十肩は多くの場合で前触れなどなく突然痛みと肩の運動制限が起こりますが、稀に初期症状として肩が張る感じや重いといった症状、だるさ、熱っぽさ、軽い痛みから始まるケースもあります。

痛みが起こる場所は、好発部位はあるものの広範囲であり主な痛みの訴えとしては、

「肩が突然すごく痛い」
「肩の周りが痛い」
「肩の下が痛い」
「肩の前が痛い」
「肩の後ろが痛い」
「腕が痛い」
「首から肩にかけてが痛い」

などが多いです。

 

四十肩・五十肩の時期と症状の変化

四十肩・五十肩には経過で炎症が変化することにより症状が変化します。

一般的には「急性期」と「慢性期」にわけることができます。

それぞれの時期によって対処法や解消法が異なりますので、自分の症状がどちらの時期か注意深くチェックしましょう。

 

急性期

発症から早くて2週間、遅くて2ヶ月ほどまでの期間になります。

腕を動かしたときなどに突然痛みを感じて発症することが多いです。

肩関節周囲組織、つまり肩まわりの筋肉や靭帯、腱、関節包、その他の組織などの損傷や炎症がひどく、強い痛みや明確な可動域制限がある時期です。

発症時より徐々に痛みが増し、肩を動かしにくく、また動かせる範囲が減ります。

夜間痛や就寝時にも痛みが強く、また寝返りや姿勢の変化で激痛が起こり、目が覚めて眠れなくなり十分な睡眠を得られない方もいらっしゃいます。

 

急性期の対処法・解消法

急性期の最も重要かつ基本の対処法は「安静」です。

この安静を保てず、無理をしたり自分なりの知識で対処法や解消法を行ってしまい、結果として炎症や損傷が悪化し、急性期が長く続くケースが多くみられます。

炎症・損傷に対しては「安静」こそ第一ですので、注意しましょう。

また、急性期の痛みは炎症・損傷によるものですので、冷やすことが効果的です。

冷やし方ですが、氷と少量の水を袋に入れ、その袋をタオルで包み、患部にあてます。
冷却効果が患部まで到達するのには20分から30分程度かかるため、その間に皮膚表面が凍傷にかかってしまわないように注意しましょう。
20分から30分経過しなくても、皮膚を強く触ったり痛みを与えてみて感覚がなくなっていれば、そこで終了します。

上記のように氷を使う以外にも、市販のゲル状のアイスパック(アイスノンなどの冷却パック)を使用する方法もあります。

アイスパックの場合にも、皮膚表面ばかり冷えることを防ぐため、タオルを1~2枚巻いて使用しましょう。

 

慢性期

慢性期では、急性期にみられていた炎症や損傷が落ち着き、かなり痛みが軽減しています。

この時期では、急性期にみられた炎症の影響により、筋肉など肩の周囲組織が固まってしまい、硬くなった筋肉や組織が肩甲骨や鎖骨、上腕骨などの骨を引っ張り、関節を歪ませ、正常な関節運動が行えない状態(拘縮と呼ばれる状態)になります。

そのため、肩関節の動きの制限(可動域制限)が現れやすい時期になります。

恐らく、四十肩・五十肩で腕が上がらない、と言われている方は慢性期であることが多いと思います。

慢性期に入ったら、急性期とは違って肩の関節の動きを改善するために適度な肩の運動、つまりリハビリを行う必要があり、四十肩・五十肩の体操やストレッチは、この時期に行うことになります。

ですが闇雲に、自己流で、痛みを越えて無理をして行う運動では肩周囲の組織を痛め、最悪の場合は炎症や損傷を起こし、また急性期になってしまう危険性がありますので、この記事をよく読み、適度な運動を行いましょう。

慢性期に入ると、痛みが落ち着いているため運動をめんどくさがって行わなかったり、または運動により再度肩を痛めることを恐れて、適切な運動を行わない方がいらっしゃいます。

しかし、どの関節でも言えることですが、関節の動く範囲をいっぱいに動かさない生活が続くと、半年ほど経過するころには筋肉や周囲の組織が完全に固まってしまい、適切な運動を行っても、元の可動域を取り戻せない場合があります。

ですから将来、肩が上がらなくなることを防ぐために、この時期に適切な運動を行うことが非常に大事なのです。

ぜひ積極的に取り組み、根気よく運動や体操、エクササイズを継続するようにしましょう。

 

慢性期の対処法・解消法

四十肩・五十肩の対処法・解消法は、基本的に「肩の運動」になります。

急性期で行ったような、安静や冷やす、といった対処法・解消法は効果があまり得られないため慢性期では行いません。

四十肩・五十肩の慢性期に行いたい体操や運動、エクササイズは後述します。

また、慢性期の場合で肩や腕を以前のように上げることができない場合には、麻酔下で肩の動かす範囲を広げたり(非観血的関節受動術:サイレント・マニピュレーション)、関節鏡と呼ばれる極小のカメラを肩関節内に入れ、電子メスで癒着した関節包などの組織を切り離し、肩の可動域を増やす手術(鏡視下肩関節包切離術)を行う場合があります。

 

四十肩・五十肩は放っておけば勝手に治るのか

一般的に、放っておいたら時間はかかるけど勝手に治ると言われることを耳にしますが、実際は違います。

四十肩・五十肩は正式な病名では「肩関節周囲炎」と言い、その名のとおり肩関節の周囲の組織が炎症を起こすことで痛みや動きの制限を作っています。

炎症というのはカラダの働きで自然と落ち着いてくるのですが、上記したように炎症が落ち着くと慢性期に入り、筋肉や肩周囲の組織は炎症の影響で硬くなってしまっています。

この状態では放っておいても確実に自然治癒のみで治るとはいい難いです。実際には勝手に治る方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は軽度~中等度の痛みがずっと残ったり、肩が上がらないという動きの制限が後遺症として少なからず残ってしまいます。

高齢者の方で腕が上がらない方がいらっしゃいますが、そのほとんどは肩こりや肩の痛みによる動きの制限を放置していたか、あるいは治しきれなかったことによるものです。

ずっと肩の痛みや肩こり、動きの制限が残ると今後の人生に大きな悪影響を与えてしまうので、治りかけの時期にも油断せず、適切な治療を行うことをオススメします。

 

四十肩・五十肩と間違えやすい疾患

五十肩は通常、片側にだけ発生し、回復後に同側に再発することはほとんどないため、強い肩の痛みを繰り返して訴える場合は、他の疾患との鑑別(診断)が必要となります。

以下に症状が似ている疾患を挙げますので、自分の症状と合致しないか参考にしてください。

 

(肩)腱板断裂

これは、肩関節の周囲を取り巻く筋肉によって作られる、「回旋筋腱板」という、肩をスムーズに動かすための構造があり、この筋肉や腱が損傷することにより肩の正常な動きが行えなくなり、肩が上がらなくなったり、痛みを起こしたりします。

回旋筋腱板は、40代以降から老化による強度の低下が始まり、断裂したり、損傷(部分断裂)を受ける危険性が高まります。

そのような状態の時に、仕事で肩に強い負荷がかかる動きを繰り返す、転倒・転落や交通事故などによる打撲、日常生活での負担の繰り返しなどで腱板が断裂または損傷を受けて、腱板断裂腱板損傷(部分断裂)を引き起こしてしまいます。

断裂せず腱板損傷程度であれば腕を上げたりなどの運動は行えますが、痛みがあります。腱板断裂していれば、腕が上がらないことが多いです。また、痛みも強くなります。

この腱板断裂を四十肩・五十肩と勘違いして放置した結果、肩の動きを回復できる時期を逃してしまい、以降ずっと腕を上げることができない方も沢山いらっしゃるため、早期発見が重要です。

腱板断裂はレントゲンに写らず、診断するにはMRIが必要ですので、MRIのある整形外科を受診すると良いでしょう。

 

腱板炎

腱板炎は、上記の腱板断裂で説明した「回旋筋腱板」が、仕事で肩に強い負荷がかかる動きを繰り返す、転倒・転落や交通事故などによる打撲、日常生活での負担の繰り返しなどで軽微な損傷を受け、そのために炎症を起こしてしまう疾患です。

疼痛の原因は炎症が主体ですので、急性期は強い痛みがあり、夜間痛もあります。四十肩・五十肩との違いは、腕を上げられないなどの可動域制限が無いことです。

腱の部分断裂はごく一部ですので、レントゲンやMRIなど画像診断ではほぼ写りません。画像での異常所見がないことと、症状から評価し診断されるでしょう。

 

頚椎症

頚椎とは、背骨のうち首のところの7つを指します。

この頚椎は加齢と共に変形が現れ、背骨の歪みを起こしてしまう場合があり、頚椎症は背骨の中にある脊髄や、背骨の間から出てくる神経を挟み込んでしまうことで症状が現れます。

頚椎症の症状のうち、肩や腕、手などに繋がる神経が挟みこまれ、また損傷してしまうと、首の付け根や肩、肩甲骨部、腕の痛み(肩から手の間、二の腕など)や手の痛みなどの神経痛、または痺れ(しびれ)や筋力低下が起こることがあります。

四十肩・五十肩とは違い、痺れが現れやすいのが特徴です。

また、脊髄が損傷すると腕の痛みや手の痛み、筋力低下のみならず、酷い場合には歩行障害が現れるケースもあります。

 

頚椎椎間板ヘルニア

ストレートネック」など頚椎(首のところの背骨)の位置の異常があると、頚椎への圧が高まり、背骨同士の間にある、クッションの役割をしている椎間板という組織が強い圧力に負けて飛び出してしまい、脊髄や神経を圧迫して症状を現してしまいます。

この疾患の保険診療における病名の正式名称が「頚椎椎間板ヘルニア」です。

頚椎椎間板ヘルニアでは、肩こりや首こり、首や肩の痛み、腕の痛みや手の痛みなどの神経痛、痺れ、筋力低下、手先を使った細かな作業や仕事が行い辛くなる、といった症状が現れます。

また症状が酷い場合には腹筋や背筋、下肢の筋肉なども筋力低下が起きて歩き辛くなったり、排尿や排便において制限がきかずコントロールできなくなる場合もあります。

 

変形性肩関節症

肩関節は、上腕骨の骨頭と呼ばれる関節面を持つ部位と、肩甲骨の受け皿となる関節面により構成されています。

この関節には骨を保護するための軟骨が存在するのですが、この軟骨が加齢により変性し破壊され、関節面が不整合になった状態が変形性肩関節症です。

変形性肩関節症は腱板断裂、骨粗しょう症、関節リウマチ、付近の骨の骨折などにより起こりやすくなります。

関節軟骨がすり減っているかどうかは、レントゲンなどにより上腕骨の関節面と肩甲骨の関節面との距離が狭くなっていることにより計ることができます。

変形性肩関節症になると、肩の痛み、肩の動きの制限(可動域制限)などが起こりますが、さらに特徴的なこととして、関節面が不整合であるために、肩の運動時に「ゴリゴリ」「ボキボキ」などと音がするケースがあります。

変形性肩関節症の症状では、肩を動かした際に痛みがあるほか、炎症が起きていると夜中に肩の痛みで目が覚めることがあります。

また特徴的なのは肩を動かした際に痛みと同時に音がなる場合です。必ず音が鳴るわけではなく、軽度の変形性肩関節症では音が鳴らない場合が多いです。

肩の動きが制限され、肩周囲の筋肉の萎縮や、筋力の低下がみられてきます。

変形性肩関節症の診断は、症状による評価と、レントゲンによる肩関節の隙間の減少や関節面の不整合、骨棘の形成などで行います。

 

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは、腕を上げるときに腕から手にかけてなどに痛みや痺れがあったり、肩や肩甲骨の周辺に痛みがでる疾患です。

胸郭出口症候群の症状は、肩や肩甲骨周囲の神経や、鎖骨付近の血管が圧迫されることで起こります。

胸郭出口症候群は、筋肉や骨による神経や血管の締め付けによる症状の総称で、以下のように分かれます。

・斜角筋症候群
頚部(首)から肋骨にかけて付着している斜角筋と呼ばれる筋群がありますが、この斜角筋は非常にコリ固まりやすく、肩こりの原因になりやすい筋肉です。
この筋肉が何らかの原因で過剰な緊張を持ってしまい、付近の神経を締め付けた際に症状を起こす疾患です。

・小胸筋症候群(過外転症候群)
小胸筋は肩の前方から斜め下・内側に走行して肋骨に付着します。
この小胸筋は非常にコリ固まりやすく、四十肩・五十肩の原因になりやすい筋肉です。
この筋肉が付近を走行する血管や神経を締め付け症状を引き起こす疾患です。
また小胸筋は外転することにより強く緊張するため、手を挙げたり、つり革に掴まる、高いところに手を伸ばすなどの姿勢をとることにより症状が現れやすいことが特徴です。

・頚肋症候群
本来、肋骨というのは12個の胸椎(胸の高さにある背骨)に関節している12対24本だけなのですが、稀に頚椎(首のところにある背骨)からも肋骨が出ている方がいらっしゃいます。
この頚肋という頚椎から出た肋骨が神経や血管を刺激し症状が現れる疾患です。

・肋鎖症候群
第一肋骨と鎖骨の間は非常に狭い空間になっており、この隙間を通る血管や、腕神経叢という神経が圧迫されて症状が起こる疾患です。

 

顎関節症やメニエール病

顎関節症は、その多くで噛み合わせが悪く食いしばることが多いために顎関節周囲の筋肉に歪みや過剰な緊張が現れ、そのために骨の位置や関節の動きが悪くなり、口を大きく開けられない、開ける際に痛い、口を開けると音がする、左右にズレる、などの症状が現れます。

メニエール病は内耳のリンパの腫れ、内リンパ水腫によって引き起こされ、強いめまいや吐き気、嘔吐、難聴、耳鳴り、耳閉感などが症状として現れます。

この2つの疾患、一見すると関係ないように思えますが、どちらも「肩こり」を併発することがあり、その肩の痛みで四十肩・五十肩に間違われることがあります。

それぞれ特徴的な症状があるので、診察を受ければ診断は容易です。

 

その他の疾患

その他にも、四十肩・五十肩と症状や発症が似ており、間違いやすい疾患があります。

野球肩

野球、とくに投球を高頻度に行っている方で、回旋筋腱板に炎症を起こしたり(腱板炎)、損傷することで(腱板損傷)、炎症が起き、痛みが起こります。
また酷い場合には関節唇という関節を覆っている組織を破壊してしまっている場合もあります。
その他にも腱板断裂や棘下筋・小円筋などインナーマッスルの炎症・損傷、肩峰下滑液包炎(インピンジメント症候群)などが起きている場合があります。
また野球の場合は野球肘といって、同様に肘の痛みを起こす場合があります。

水泳肩

水泳を高頻度に行っている方で、負担のかかるフォームで肩周囲の筋肉や回旋筋腱板に繰り返し負担をかけることで炎症が起き、痛みが起こります。

インピンジメント症候群

肩関節内にある回旋筋腱板と呼ばれる筋肉群や関節包という組織が肩を上げる際に骨と衝突・挟まれてしまい痛みを起こす疾患を指します。
また、肩関節内で関節唇と呼ばれる肩の安定性を高める組織が骨と衝突して痛みを起こす場合もあります。

石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)

40~50代の女性に多い疾患で、回旋筋腱板という筋肉群の中にできたカルシウム結晶により炎症が起こり、肩の痛みや運動制限を起こします。
この疾患は炎症を主体としており、四十肩・五十肩と症状が似ています。
急な肩の激痛で発症することが多く、夜間痛があり、痛みで眠れないこともあります。
レントゲンで石灰沈着の像が写り、診断となります。

ゴルフ肩

ゴルフをされる方で、肩の痛み、腕の痛み、肩甲骨部の痛みなどを訴える方がいらっしゃいます。
ゴルフのスイングをする際にフォームの崩れや、スイングによる筋肉の急な引き伸ばしによって硬くなっていた筋肉が伸ばされ捻挫をするような状態となり発症します。
また、ゴルフの場合には肘の周りを痛めるゴルフ肘という病態もあります。

 

急な肩の痛みが現れたら

肩の痛みが続いている、または前触れなくいきなり肩の痛みが現れた、など肩の痛みに気づいた時は、まずは病院やクリニックなどの外来を受診し、お医者さんの診察を受けましょう

できるだけ早めに受診した方が悪化を防ぎ、後遺症を減らすことができます。

上記したように四十肩・五十肩に似た症状でも重篤な疾患(病気)や、腱板断裂のように放置していると肩が上がらなくなる後遺症が残る疾患の可能性もあるため、早期の診断と対策を知っておくことが必要です。

また、お医者さんに自分が何の疾患なのかきちんと調べて診断してもらえるのであれば安心できるので間違いがないです。

「四十肩・五十肩って受診する場合、何科が良いの?」と、よく聞かれますが、腱板断裂や頚椎症などと鑑別して貰うために、診療科目は整形外科がよいでしょう。

また、詳細な検査の必要がありそうであれば、CTやMRIがある病院やクリニックを事前に調べてから受診すると、CTやMRIで検査が必要となったときに手間にならずに済みます。

CTよりもMRIの方が高額ですが、より確実な診断をして貰え、重複診療するよりも逆に安くつく場合があります。

病院やクリニックなどで四十肩・五十肩と診断されたら、以降の記事を参考に今後の対策を考えていきましょう。

四十肩・五十肩の根本の原因

同じように生活して、同じような負担のある動作を繰り返している人でも、症状の現れる人と現れない人がいます。

では、四十肩・五十肩が現れる人と現れない人の差が生じる原因は、どこにあるのでしょうか?

人体というのは骨・筋肉・関節・神経・自律神経・内臓・リンパ・血管系・ココロと精神などがカラダ全体を一つのユニットとしてバランスをとっており、そこに姿勢や骨盤の位置や関係が正常かどうかが関わってきます。

上記したカラダ全体のバランスにココロと精神がありましたが、ここでも例を挙げておきます。

ココロと精神がストレスによって不調を起こすと、交感神経の持続的かつ過剰な興奮から自律神経の不調を起こし、自律神経の乱れは血管を収縮させ血流を悪化させてしまいます。

血流が悪化すると筋肉へ届くカルシウムやマグネシウムなどの栄養素が不足し筋肉の伸縮ができなくなり、各所の筋肉の過剰な緊張、つまりコリやハリと呼ばれる状態を作ってしまいます。

その時点でコリや張り感、痛みなどの症状ありますが、さらに過剰に緊張した筋肉は付着部である骨を引っ張り関節を歪ませ、姿勢を崩し、骨盤を歪ませ、また胸膜や腹膜などの漿膜という内臓を覆う繊維組織を介して内臓をも引っ張り歪ませ、働きを阻害してしまいます。

このようにカラダ全体のバランスの崩れが症状を引き起こす原因となり、またその状態を放置することによってさらに重症化していきます。

四十肩・五十肩だけだからと症状を放置していて、いずれ筋肉や身体の漿膜を通して様々な歪みを作っていった結果、頭痛、肩こりからくる歯痛(歯の痛み)、肩こり、肘の痛み、手首の痛み、腰痛、ぎっくり腰や、四十肩・五十肩で制限された肩を無理に使うことにより引き起こされる腱鞘炎(またはバネ指)、四十肩・五十肩と関連の深い股関節痛や足底腱膜炎(足底筋膜炎)、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛、偏頭痛などの自律神経症状を引き起こす方もいらっしゃいます。
そのような状態になると治さなければならない箇所が膨大になり、治療期間も症状の辛さも大変なことになります。

四十肩・五十肩を解消し、また悪化して習慣化することを予防するために、カラダ全体のバランスの崩れを引き起こしている原因の器官を早期に改善し、姿勢の改善や骨盤矯正を行い、その上でカラダ全体のバランスを調節することが必要なのです。

 

四十肩・五十肩を治す5つのメリット

あなたが持っている辛い四十肩・五十肩をなおすと、以下のような良い点があります。

 

痛みの緩和

四十肩・五十肩だけでなく、四十肩・五十肩の原因となる筋肉の過剰な緊張がある方は原因から改善していくため、肩こりや首こりによる肩の痛みや首の痛み、肩甲骨周囲の痛み、頭痛や自律神経性の痛み、腰痛や膝の痛み、足の痛みなどの諸症状の改善も期待できます。

 

動きやすいカラダになる

四十肩・五十肩があると動かすときに痛みが走り、動かしたいのに動かせず、仕事どころか日常生活さえも満足に行えなくなってしまいます。

四十肩・五十肩が改善することによって、いままで動作を制限していた痛みがなくなり、あなたの本来の動きやすいカラダを取り戻すことができます。

 

イライラせず、人間関係が円滑になり、良い出会いが生まれる

無意識に肩が痛い、腕が痛いためにイライラ、表情に表れていたり、気分が落ち込んでいたりすると人間関係を阻害し、そのような状態では良い出会いも生まれません。

四十肩・五十肩から解放されることでイライラせず、あなたの本来の明るく生き生きとした人間性が発揮され、人間関係は円滑になり、そのようになったあなたは人から好かれやすく、良い出会いが生まれるようになります。

 

仕事や趣味がはかどる

四十肩・五十肩があるととても辛く、仕事や趣味の集中力を邪魔してしまいます。

四十肩・五十肩がなくなることで痛みなどの症状から解放され、集中力が上がることで仕事や趣味がはかどり、効率や成果がアップします。

 

精神面にプラス効果

四十肩・五十肩がある状態というのはカラダのバランスが失われている状態です。

カラダとココロは一体であり、カラダが悪いと精神的に不安定になったり、マイナス思考になったりします。

また逆に、「病は気から」と言われているように、精神的に不安定であったり落ち込んでいたりすると、姿勢の崩れが起き、それが筋肉の張り、内臓の不調などを引き起こし、結果として「病」を負ってしまいます。

このように一体となって関係している「カラダ」を改善することにより、「ココロ」である精神面にも強いプラス効果を得ることができ、前向きに、明るくなることができます。

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あなたが四十肩・五十肩を治さないことによるデメリット

上にあなたが四十肩・五十肩を治すことによるメリットを記載しましたが、今度は「四十肩・五十肩を治さないことによるデメリット」についてもお話します。

四十肩・五十肩があるのは、あなたのカラダのどこかに根本となる不調があり、「カラダ全体のバランスが崩れている」状態であるため、というのはご理解いただけたでしょうか。

カラダは骨や筋肉、靭帯、その他の膜組織など、非常に多くの組織で各所が繋がっています。

そして、それらのカラダに関わる組織の全てが、四十肩・五十肩を引き起こしてしまう可能性を持っています。

難しい話になりますが、例えば

・腸間膜という腸を包んでいる膜が、悪い食べ物の摂取で強く緊張してしまい骨や内臓、血管、骨盤などを引っ張っている
・過去の事故などの衝撃により背骨など骨の位置がずれ、骨から心臓など内臓に付く靭帯のテンション(緊張)にアンバランスが生じ、位置を歪まされた心臓などの内臓が機能低下し、さらに他の部位を引っ張っている
・内臓や骨のズレにより筋肉のテンション(緊張)にアンバランスが生じ、強く緊張した筋肉が血管を引っ張り、または圧迫し、血流を阻害している

このような状況にある方が非常に多く居られ、四十肩・五十肩を引き起こしています。

このような状況になっている方はすでに四十肩・五十肩がありますが、以上のような根本の原因を放置していると、状況はさらに悪化してしまいます。

例えば、四十肩・五十肩がある状態というのは肩周囲や肩甲骨周囲の筋肉に過剰な緊張がある状態です。

この状況が悪化すると、筋肉の緊張は周囲の靭帯や膜組織を通して骨や他の器官を引っ張り歪めて姿勢を崩し、内臓までをも引っ張り位置や形を歪めて、四十肩・五十肩の他にもさらに頭痛や肩こり、腰痛など別の症状を引き起こしてしまいます。

カラダは骨や筋肉、靭帯といった組織の他に、筋膜や骨膜、他の膜組織などによって全身が連結しています。

そのため、どこかに強い緊張や弛緩があると、それは時間をかけて上記の組織を介して他の部位に伝達されていき、他の部位を歪ませてしまいます。

四十肩・五十肩をあらわしているあなたのカラダは現在、カラダのどこかに不調があり、緊張のアンバランスがあり、カラダ全体のバランスが失われた状態で、その状態は他の部位にまで伝わり悪化・進行していきます。

そのようなデメリットを回避するためにも、早期に根本の原因を解決することが必要なのです。

 

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四十肩・五十肩解消グッズ

四十肩・五十肩を治すメリットが分かったところで、整体や整骨院に通わず、道具などを使い自分で痛みを緩和しようと考える方、または四十肩・五十肩を予防したいと考えるときに役に立つ商品をご紹介します。

四十肩・五十肩による炎症が治まってきた慢性期の時期は、筋肉が縮まって硬くなり、肩こりのような状態となって痛みを出し、動きを制限しています。

そのため、四十肩・五十肩を改善するためのグッズは、固まってしまった筋肉を緩め、元の伸び縮みできる弾力を取り戻す器具が中心となります。

アテックス(ATEX) 指圧器 ルルド グリグリ ブラック ATX-2030bk


これは、背中や肩甲骨の辺りなど押しにくい場所を押して筋肉を直接ストレッチするための指圧の器具です。

とても安価で軽く丈夫で、たわみにくく力が上手く伝わります。

 

オムロン ネックマッサージャ ブラウン HM-141-BW


これはヒーター内臓のもみ玉が温めながら筋肉をほぐす電動マッサージ機です。

小型ながら十分なパワーがあるので、四十肩・五十肩による炎症後の頑固な肩こりによる肩の痛みや、首こりによる首の痛みを軽減してくれます。

私も持っていますが、とても気持ちがいいです。

ただし強く使いすぎると筋肉を傷めてしまう危険性がありますので、気持ちいい程度で使用する必要があります。

 

(イルマレ)Il Mareエアー ネック ストレッチャー(ブラウン)


これは頭部と身体をエアーで引き離すように伸ばすことで、主に首の筋肉をストレッチする器具です。

病院やクリニックなどで頚椎(首の骨)牽引という、頚部を引き伸ばす機械があるのですが、それと同じ治療を自宅で簡単に行える利点があります。

もちろん病院などに置いてある医療機器の頚椎牽引器ほどの牽引力はありませんが、とても簡単に使えてストレッチ効果もなかなかある品です。

 

あずきのチカラ 首肩用


これは肩や首の筋肉を温めて四十肩・五十肩による肩こり・首こりを緩和する温熱器具です。

筋肉の緊張は血管拡張による血流改善で緩和が期待できますので、このような温熱器具は効果が高いです。

ちなみにあずきの効果については専門外なのでよくわかりませんが、より効きそうな雰囲気は伝わります。

 

ピップ マグネループ EX 高磁力タイプ


これはネックレス状に繋いだ磁石の磁気によって血行を促進・改善し首や肩のコリを改善する器具です。

磁気治療機の働きは、血液成分はプラスイオンとマイナスイオンのものがあり、これに磁力を与えることによって「フレミングの左手の法則」により、血液の流れが促進され、血行が良くなる、とされています。

正直、理論は実際に四十肩・五十肩による肩こりを改善できるかどうかわからないですが、レビューを見ても良くなったという人が多数いますし、私の周りでも効果があったという方が多数いらっしゃったのでご紹介します。

磁気が効いているのかもしれませんし、プラセボ効果かもしれません。

どちらにしても、完全に信じ込んで使わないとプラセボ効果は起きないので、使うと決めたら上記の理論を強く信じましょう。

信じる者は救われるかもしれません。

 

アイリスオーヤマ 枕 高さ調整8通り


これは高さが自在に調節できる枕です。

枕の高さが合っていないと寝ている間ずっと筋肉に負担がかかり、四十肩・五十肩、肩こりや首こりを増悪しやすく、あまりにも合わないと寝違えを起こし、四十肩・五十肩のきっかけとなってしまう危険性もあるので、枕の高さはとても大事です。

枕の高さの調整は、仰向けであればアゴが出過ぎない、引きすぎない、ちょうどよい高さ。頭の頂点・首の中心、背骨が真っ直ぐになるように調整します。
横向きであれば、眉間・鼻・口の中心・首の中心が水平に一直線になるように調整しましょう。

枕の、首にあたる部分の方が必然的に高くなります。

 

オムロン 低周波治療器 ホワイト HV-F022-W


これは貼り付けるタイプの低周波治療機です。

低周波治療機とは、筋肉に低周波(100hz以下)の電流を流し、筋肉の収縮を促すことで筋肉内の血管の血流を促進し、血行改善により肩こりや首こりの緩和を図る器具です。

貼り付けるタイプですので肩だけでなく首にも使用することができ、便利です。

ただし効果はあくまで表面の筋肉ですので、運動が面倒くさくない方は運動で首や肩の筋肉を動かした方がインナーマッスルまで活動させることができ、効果は高いでしょう。

運動をする時間がなく、仕事終わりに自宅でゆっくりと改善したい方などには向いていると思います。

 

La-VIE(ラヴィ) かたお ストレッチ ボール マッサージボール


これは、床に置いてその上に緊張を緩和したい部位をのせて、自分の体重で寝ながら指圧効果を狙う器具です。

ガムテープなどで連結したテニスボールでも同様の効果を狙えますが、手軽に見た目綺麗で硬さが選べる点はメリットがあります。

ただし自重でストレッチをする場合、強すぎると筋肉を傷める危険性があるため、刺激が強すぎると感じた場合は本商品の下に畳んだバスタオルを敷くなどして強さを調整しましょう。

上手に使えばかなり筋肉をほぐすことができ、四十肩・五十肩による痛み、運動制限、肩こり・首こり、そして頭痛の軽減までも狙うことができます。

 

自分で治したい方必見!簡単に短時間でできる四十肩・五十肩解消法!

軽度な四十肩・五十肩、プチ四十肩・五十肩の方は解消法によって自分で改善することも可能です。

セルフケアしたい方に、自分だけで簡単にできる対処法をご紹介します!

※ただし、炎症がある状態で夜間痛もあるような急性期の場合には逆に悪化させてしまう場合がありますので行わず、炎症が落ち着き激しい痛みが治まってきてから行うようにしましょう。

※ひどい四十肩・五十肩の方はこの解消法で軽減するものの、根本となる問題までは改善することができないため、症状が改善しても早くて数時間、長く持続しても数日で症状が元に戻ってしまいます。

※また、その間に症状が無いことで根本の問題が悪化していくことに気づけない可能性があるため、この解消法は治療に行くまで症状軽減させるため、あくまで応急処置として治療に行くまでの繋ぎとして行い、早めの治療をオススメします。

 

姿勢の改善

まずは姿勢を良くしましょう。

猫背や反り腰、骨盤が後ろに倒れているなど、姿勢が悪いと骨や関節・筋肉に余計なストレスを与え、どんどん症状を悪くしてしまい、慢性的な肩こりを作ります。

特に猫背はカラダの歪みを増悪させやすく、四十肩・五十肩、肩こりや頭痛の原因になりやすいため注意が必要です。

また、X脚(エックス脚)で反り腰となっている方も猫背になりやすいので、その場合はX脚(エックス脚)から治していく必要があります。

また、側弯症(側彎症:そくわんしょう)と診断された方は、自分でできる体操などもありますがかなり時間がかかり、また困難でもありますので早めに整体や治療院などへ行き、カラダの歪みを矯正してもらうことをオススメします。

高齢の方では骨粗しょう症を原因として円背や亀背、つまり猫背と同様に背中が伸びず丸まっている状態になっている方がいらっしゃいますが、その場合も同様に四十肩・五十肩の原因となってしまいます。

座っているとき、立っているとき、歩くときにも綺麗な姿勢を意識して、その姿勢を維持するように気をつけて生活しましょう。

肩を開き、胸が前方向の斜め上から引っ張られているイメージで胸を張りましょう。

初めのうちは姿勢を正すことを忘れやすいので、時間毎に気をつけるようにし、鏡を見ることができるなら定期的に鏡で姿勢をチェックしましょう。

また、スマホやパソコン、読書などで下向きが多い生活を繰り返していると、頚椎(首のところの背骨)の本来の位置関係が崩れ、「ストレートネック」という状態になり、酷い四十肩・五十肩、肩こりや首こり、頭痛を作ってしまうため、それらを行う際は姿勢に注意し、下向きにならないように注意しましょう。

特に電車の中でのスマホなどは下向きでのスマホ操作が増えるので要注意です。

また、スマホは寝ながら行うのも肩こりを起こしやすいです。

寝ながらスマホを長時間すると、その間肩や腕の筋肉はずっと働き続けなければいけないのですが、これが筋肉には相当の負担となり、また重力の影響で上げられた肩や腕まで血流が行き辛く、かつ、収縮した筋肉が血管を締め付けるためさらに血流を悪くし、筋肉の過剰な張り、つまり肩こりなどを作ってしまいます。

ちなみに私は中学1年生の頃までひどい猫背だったのですが、その頃から猫背を治すために毎日意識して姿勢を整え続けた結果、中学を卒業する頃には姿勢が綺麗だと良く褒められました。

無意識のうちに綺麗な姿勢を保つことができるまではかなり時間がかかりますが、綺麗な姿勢は肩こりを予防する効果もあり、一生良い効果があるため、取り組む価値は十分にあります。

また、すでに長期間の不良姿勢を取り続けることで筋肉などの組織が硬くなってしまい、関節が制限され、カラダの歪みや骨盤の歪みが起きてしまい、姿勢を気をつけようにも良い姿勢を取れなくなってしまった方もいらっしゃいます。

そのような方は、筋肉を緩め、関節の動きを取り戻す施術や骨盤矯正を受けなければなりません。

鏡の前で工夫しようにも良い姿勢が取れない方は相談してください。

 

ストレッチ

四十肩・五十肩の痛みや関節の動きを制限する原因である筋肉の緊張状態をストレッチで改善しましょう。

ストレッチは、気持ちがいい程度の強さで行い、10秒ほど続け、間をおいて5回行いましょう。

強すぎて痛みのあるストレッチは筋組織を破壊し、逆効果なので強さには注意しましょう。

 

首周囲の筋肉のストレッチ

これは「ためしてガッテン」でも紹介されていた五十肩解消のための筋膜リリースと同じ効果です。

首の周りには、斜角筋、肩甲挙筋、板状筋群、僧帽筋などの筋肉があります。

これらの筋肉をストレッチするためには、肩こりを感じる位置または肩こりで痛い部位と反対側に首を倒します。

首を倒した側の手で頭を引っ張り、反対側の肩は自然に下げるようにすることでさらに強いストレッチが可能です。

例えば、右後ろの首や肩のコリがあれば、首は左前に倒し、左手で頭部を左前方へ引き、肩は右後方かつ床方向へ下げます。

 

肩の筋肉のストレッチ

このストレッチでは三角筋後部線維という肩の後方の筋肉、肩甲骨の内側の筋肉を伸ばします。

伸ばしたい側の腕の肘を伸ばしたまま、反対側へ倒します。

反対の手で伸ばしたい側の腕を手前に引き、ストレッチします。

 

肩甲骨内側・外側の筋肉のストレッチ

両手を組み、肘を伸ばしたまま前に出します。

そのまま、肩を前方にさらに出すようにすると肩甲骨が開き(外転)、肩甲骨の内側の筋肉がストレッチされます。

次に肩を後方へ引くようにすると肩甲骨が閉じ(内転)、肩甲骨の外側の筋肉がストレッチされます。

この運動の間、肘は伸ばしたままであることに注意しましょう。

 

肩甲骨上下の筋肉のストレッチ

両手を組み、肘を伸ばしたまま天井方向へ上げます。

そのまま、肩を天井方向へさらに出すと、肩甲骨が持ち上がり、肩甲骨の下側の筋肉がストレッチされます。

次に、肩を床方向へ下げるようにすると肩甲骨が下がり、肩甲骨の上側の筋肉がストレッチされます。

この運動の間、肘は伸ばしたままであることに注意しましょう。

この体操は肩甲骨周囲の筋肉を緩め、肩甲骨はがし効果が狙えます。

肩甲骨内側・外側の筋肉のストレッチと肩甲骨上下の筋肉のストレッチは肩甲骨周囲の筋肉を緩め、リンパや血流を改善し、老廃物の排出効果を高め、また褐色脂肪細胞の刺激により代謝をあげるため、ダイエット効果、デトックス効果が得られます。

自分の背中を見て、肩甲骨が見えない人は要注意です。鏡でチェックしてみましょう。

四十肩・五十肩以外にも美容に気を使ってる方はぜひ行うようにしましょう。

 

マッサージ

筋肉を緩めるには、ストレッチ以外にマッサージもあります。

ただし、揉むのは力加減が難しく、間違えると筋線維の断裂をしてしまい、もみ返しが来てしまう可能性があるため、ここでのマッサージは筋肉を直接押す方法で行います。

マッサージは、気持ちがいい程度の強さで行い、10秒ほど続け、間をおいて5回行いましょう。

 

簡単な方法

首や肩の周囲は様々な筋肉がありますが、まず一番簡単な方法は、コリを感じる筋肉を探して押す方法です。

この方法だと筋肉名を調べて押し方を考える必要がなく簡単です。

 

直接原因の筋肉を狙う方法

良く効果のある筋肉を狙ってマッサージしたい方は、筋肉を狙って行います。

以下に紹介しますが、紹介する他にも肩甲下筋や僧帽筋、小円筋といった重要な筋肉があるのですが、自分で押すのは困難なため今回は割愛します。

 

斜角筋群

斜角筋群は、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋があり、首の下側の前方から側方にかけて並ぶようにあります。

この筋肉は肩こりの原因になりやすく、マッサージやストレッチの効果も高いです。

 

小胸筋

肩の内側、鎖骨の下に烏口突起という骨を触れるのですが、ここから胸骨に向かってある筋肉です。

この筋肉は肩甲骨において重要な働きをすると同時に、短いためコリやすく、またこの筋肉が固まると鎖骨を引っ張って正常な肩の関節運動が行えなくなるため、四十肩・五十肩の原因にもなりやすいです。

 

肩甲挙筋

耳の穴の下あたりから肩甲骨の上側につく筋肉で、頭痛の原因になりやすい筋肉です。

耳の下から探していく方がわかりやすいです。

 

ツボ(経穴)押し法

ツボは専門的には経穴(けいけつ)と呼びます。

主に鍼灸師がよく使う治療法ですが、一般にもツボという名称で親しまれています。

ツボとは東洋医学の概念で、体内の異常に対して体表の特定部位を指圧・鍼・灸などで刺激を与えて症状の緩和を図るものです。

その内容は、場所によってはトリガーポイント(圧痛点)と呼ばれる痛みの出やすい場所であったり、末梢神経が体表に現れる出口のところであったり、ということが多いです。

トリガーポイントであれば押して伸張することで緩み痛みが緩和したり、神経であれば押すことで一時的に痛覚を伝達する神経の働きを抑えて痛みを感じにくくするなど、医学的に根拠がみられる部位や方法もあります。

押さえ方は気持ちいい程度で、強く押しすぎると逆効果です。1回の押す時間は1分程度で、3~5回行います。

 

肩こりと自律神経に効くツボ:百会(ひゃくえ)

百会(ひゃくえ)はあらゆる頭痛のほか、精神的なストレスの緩和や自律神経の安定に効果があり、眼の疲れ、頭重感、耳鳴り、肩こり、血行不良などにも効果があるとされています。

自律神経の安定から血管拡張を抑える効果もありますので、偏頭痛への対処としても有効です。

場 所:頭の頂点で、左右の中心線と両耳から真上に上がっていった線の交点になる部位です。

押し方:人差し指の指腹を百会(ひゃくえ)に当てて押圧します。

 

全ての症状に効くツボ:合谷(ごうこく)

合谷手にあるツボで、「万能のツボ」と言われています。頭痛、視力低下、眼精疲労、花粉症、難聴、首や肩こり、いびき、風邪、五十肩(四十肩)、自律神経症状などに効果があります。

自律神経の安定から血管拡張を抑える効果もありますので、偏頭痛への対処としても有効です。

場 所:親指と人差し指の付け根が交わるところで、やや人差し指側です。

押し方:反対側の親指で、治療側の親指側から人差し指の骨に向かって押圧します。

 

後頭部付近の肩こりに効くツボ:天柱(てんちゅう)

僧帽筋や板状筋群の張りを緩和して肩こりを改善し、また自律神経の安定を促します。

場 所:首の後ろの髪の生え際で、中心から人差し指2本分くらい外側にあります。

押し方:人差し指と中指をひとまとめに天柱(てんちゅう)に当てて押圧します。

 

後頭部付近の肩こりに効くツボ:風池(ふうち)

風池(ふうち)は頭痛や肩こりに効果が高く、また自律神経の安定、脳の血流改善による活性化、肩こりの改善、視力回復に効果があります。

場 所:天柱(てんちゅう)よりも更に外側で、やや上方にあります。

押し方:親指の指腹を当てて押圧します。他の指は頭蓋に触れておきます。

 

温める(温熱療法)

温熱の効果によって血管を拡張させ、症状の緩和を図ります。

四十肩・五十肩の急性期での対応として、冷やすこと(クーリング)が良いと記載しましたが、炎症が落ち着いて慢性期に入ると、筋肉が固まってしまい伸び縮みできない状態になってしまうため、慢性期においては温めて筋肉内の血流量を増加させ、筋肉の修復を促進し、緩めることが効果的です。

冷やす行為、寒冷療法やクーリングと呼ばれるものですが、これは筋肉内の血管を収縮させる作用がありますので、四十肩・五十肩の慢性期には逆に痛みや動きの制限を増悪させてしまう場合があるので行わないようにしましょう。

肩こり・首こりなどは筋肉内の血管を締め付け、そのために筋肉へ栄養素が届かずさらに筋肉が縮まり、そのためにさらに血管を締め付ける、という悪循環にあります。

温熱療法の効果によって血管を拡張させ、血流量が増えることにより筋肉へ酸素・カルシウムなどの栄養がたくさん届くようになり、コリ固まった筋肉をほぐし、肩こり・首こりが改善するだけでなく、肩こりなどを元にした頭痛を改善することができます。

 

四十肩・五十肩に効く飲み物・食べ物

四十肩・五十肩の慢性期には、固まってしまった筋肉が血管を締め付け、血流量が減ることでさらに筋肉を縮めてしまい、ひどい筋肉の緊張から痛みを引き起こしてしまっています。

そのため、血管を拡張させ、血流量を増やすことにより筋肉へ酸素・カルシウムなどの栄養が再びたくさん届くようにするとコリ固まった筋肉がほぐれ、四十肩・五十肩の痛みを改善することができます。

 

生姜(ショウガ)

生姜は加熱調理することで、血管拡張作用と身体を温める作用、抗炎症作用がありますので、肩こりには最適です!

血管拡張によって筋肉への血流量が増加して緊張緩和、身体を温める作用によって温熱効果でさらに血管が拡張、抗炎症作用によって炎症状態にある筋肉を落ち着かせ、トリプル効果で肩こりを和らげてくれます。

ちなみに生で摂取しても血管拡張作用は得られますが、解熱作用があり、温熱効果はなく、逆に冷やしてしまいます。

ただし、生姜は摂取しすぎると刺激が強すぎて胃が荒れたりするので、1日10g程度を目安にしましょう。

 

ビタミン

ビタミンが疲労回復や血流改善の働きをするため、不足すると症状が悪化します。

不足することの無いようバランスよく摂取しましょう。

 

ビタミンB1

ビタミンB1は疲労を回復し、代謝を助けるため有効です。

ビタミンB1を多く含む食品:豚肉、たらこ、いくら、鳥レバーなど。豚肉がベストです。

 

ビタミンB12

ビタミンB12は血液を造る作用で働き、不足すると肩こりが起きます。

ビタミンB12を多く含む食品:しじみ、赤貝、すじこ、牛レバー、あさり、いくら、鳥レバー、いわしなどです。

 

ビタミンE

ビタミンEは血行を良くする働きがあり、不足すると肩こりや首こりが起こりやすくなります。

ビタミンEを多く含む食品:すじこ、いくら、鮎、イワシ、たらこ、めんたいこ、もろへいやなどです。

 

カルシウム

カルシウムは筋肉の働きをすることに使われるほか、筋肉や骨を作るうえで重要な栄養です。

カルシウムを多く含む食品:桜えび、プロセスチーズ、しらす干し、鮎、カマンベールチーズなどです。

 

マグネシウム

マグネシウムはカルシウムの働きを助け、マグネシウムが減るとカルシウムも減ってしまうほど重要な働きをします。また、血液循環を正常化する働きがあるので、固まってしまった筋肉に直接的な効果があります。

マグネシウムを多く含む食品:なまこ、しらす干し、豆みそ、油揚げ、ゆで大豆、あさり、納豆などです。

 

消炎鎮痛剤など、痛みを抑える薬を早めに飲む

痛み止めに対して拒否の強い方もいらっしゃいますが、あまりに強い痛みを我慢して仕事や家事、趣味をしても効率が上がりませんし、人間関係は悪くなり、成果がでにくいです。

症状がひどい場合は我慢せず、痛み止めを服用しましょう。

できれば市販品ではなくきちんと病院やクリニックを受診し、消炎鎮痛剤を処方して貰った方が良いです。

市販品は第二類医薬品が多く、処方薬などの第一類医薬品よりも効果が低いです。

また、あらゆる痛みに適応させるため、自分に合っていない成分も含まれている可能性があり、効果を高めるために眠気を起こす成分や、その他の成分が含まれています。

処方薬は市販品に比べ効き目が良く、余計な成分を摂取せずに済み、眠くならないものが良いとか、胃が荒れやすいので制酸剤を一緒に貰いたい、などの自分に合ったオーダーメイドの処方をいただけるのでベストです。

痛み止めでは、恐らくロキソニンやボルタレン、またはそのジェネリック品が処方されることが多いでしょう。

筋肉を緩めるために、「ミオナール」という、筋肉へ走行する神経の興奮を抑え、痛みを和らげる顆粒が処方されることもあります。

また、漢方なども処方できるため、副作用が少なく、広い効果を求めることができます。

四十肩・五十肩による痛みが強くなってから服用しても痛みを抑えきらないことがありますので、痛みが酷くなり始めたときは早めに服用しましょう。

また、病院や整体などでテーピングをしてもらえる所もありますが、テーピングは筋肉の働きを助け、補助する作用があります。
そのため、急性期に一時的に痛みを和らげ動きを補助するためには良いでしょう。

ただし、薬や注射(トリガーポイント注射など)、湿布薬などに配合されている消炎鎮痛薬、いわゆる「痛み止め」はあくまで痛みを止める、だけ。テーピングには消炎鎮痛薬は含まれていませんが、効果は同様です。

どれも元の原因を治療することはできないので、根本となる原因の治療を考えなければいけません。

 

セルフケアの注意点

ここまでご紹介したセルフケアで、かなり四十肩・五十肩の軽減が図れると思います。

ただし、四十肩・五十肩が軽減しても根本の原因、例えば姿勢の崩れや内臓の位置不良などは改善することができないため、いずれは症状が悪化していきます。

悪化を予防するため、またはセルフケアで症状の改善を得られないほどのひどい四十肩・五十肩、またはその原因をお持ちの方は別の治療が必要になります。
 

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四十肩・五十肩の方が治しに行くならどこ?

腕が上がらない、肩の凝りや肩の痛みなどの症状に気づいたら、まず行くべきところは病院やクリニックです。

それは四十肩・五十肩のみならず、他の早急に治療を要する重篤な疾患である可能性を見極めるためです。

ですが、病院やクリニックで提供された治療が湿布と痛み止めの薬や注射、電気治療だけ、というのであれば、それだけの治療では痛みを一時的に感じにくくするだけで根本の治療はできないので、治療院や施術院に行くのもよいでしょう。

現在、街にはたくさんの治療院や施術院があります。

あん摩、指圧、マッサージ、カイロプラクティック、整体院、接骨院、整骨院、鍼灸院、リラクゼーションサロン、リフレクソロジー、リンパドレナージュ、気功などなど。

またそれぞれのお店で行う施術の内容もさまざまで、筋肉だけを緩める、肩甲骨はがし、ストレッチ、リラクゼーション、アロマオイルマッサージ、足つぼ、など、他にも沢山の種類があります。

中には病院やクリニックと同じように電気治療だけの院もあります。

電気治療やマッサージ等では筋肉の歪みだけは二次的に取れる可能性がありますが、他のカラダの歪みの問題は解決できません。
女性に人気のリラクゼーション系のサロンやエステ、美容整体などでは歪みそのものにアプローチしないため、改善できないか、改善したとしても相当な時間がかかってしまいます。

そもそもこれらのお店は、歪みを治すことよりも「スッキリ」「気持ちいい心地よさ」「リラックス」「ダイエット」などを主目的としており、施術する目的が違います。

また、カイロプラクティックなどでバキバキボキボキと関節を矯正しても、それだけでは根本の問題は解決できず、また、強い施術のため余計に痛みを作るリスクがあります。

このように、治療院や整体院によって目的も方法も違うため、

「人気だから」
「評判のいいお店みたい」
「一番安いから」
「ランキングで高位なので」
「口コミが多いから」
「近くのマッサージ店や整体でいいか」
「検索したら1番上に出てきたから」
「おしゃれで居心地がよさそう」

という理由でお店に飛び込むと、あなたのカラダの問題を解決して貰えず、時間とお金を無駄にしてしまうかもしれません。

では、どのようにしてあなたの街で良い治療院・施術院や、腕のいい整体師などの施術者を見つければ良いのでしょうか。

良い治療院・施術院というのは、筋肉だけ、関節だけ、骨格矯正だけ、という部分のみを対象とした治療院ではなく、カラダの器官すべてを対象とした、総合的かつ全体を対象とした治療をしてくれる治療院になります。

そのため、あなたの街で良い治療院や施術院を見つけようと考えるなら、お店を訪れる前にそのお店の施術方法や目的について電話やホームページなどできちんと調べ、あなた自身が信頼し納得できるお店または施術者なのかを知る必要があります。

 

ひどい四十肩・五十肩の方がスッキリ症状が無くなる治し方と再発しないカラダを取り戻す方法

原因のところでお話したように、あなたの四十肩・五十肩は姿勢や骨盤の位置と傾き、骨・筋肉・関節・神経・自律神経・内臓・リンパ・血管系・ココロと精神などの不調があり、カラダ全体のバランスが崩れることで現れています。

そのため、セルフケアや通常の整体、カイロプラクティック、マッサージ等で筋肉を緩め姿勢を治しても、根本の原因となる部位の不調があれば、また元と同じ症状を出す状態に戻ってしまうのです。

このカラダ全体のバランスが崩れた状態を治すには、バランスを崩す根本の原因となる器官の不調を見つけ、治療を行い、再度カラダのバランスを取り戻すよう調整を行う以外にありません。

逆に言えば、根本の原因を取り除き、カラダ全体のバランスを取り戻すことによって、辛い四十肩・五十肩になりお悩みの方も治る可能性があるのです。

そして、カラダ全体を綿密に検査し、様々な器官の不調を発見して治療を行い、再度カラダ全体のバランスを整えることができる方法が「オステオパシー」です。

 

 

あなたの症状を引き起こしている根本の原因とは

あなたはこんな経験がありませんか?

整骨院やマッサージ店に通っているが良くならない
痛み止めの薬や注射、湿布、電気治療で症状をごまかしている
いろんな対処法を試したが良くならなかった
症状があるのに病院で原因不明と言われて困っている

多くの方は、痛みや症状があれば病院やクリニック、そこで良くならなければ、整骨院やマッサージ店に行くでしょう。

ですが、それでも良くならない方というのはとても多くいらっしゃいます。

それはなぜなのでしょうか?

人間のカラダは頭からつま先まで全て筋肉の膜などの組織によって繋がっており、全ての器官は相互関係があり、全体として機能しているので、症状の起こっている部位のみの改善では根治することはできないのです。

 

あなたの過去のトラブルが症状を作っている

例えば以下のような経験がある場合

出生時に吸引分娩・鉗子分娩・帝王切開・出産時のトラブルよるダメージを受けていた
骨折または捻挫などの大怪我によってカラダにダメージを受けていた
交通事故または強い転倒・転落などで、神経や内臓に強い衝撃を受けていた
てんかんや脳震とうなどの脳に直接ダメージを受ける病気を持っている
肩こりや腰痛などを我慢し続け、内臓の位置まで変わってしまった
筋肉が張り、骨や関節を歪ませ、姿勢の崩れや骨盤の位置が不良になってしまっている

このような状態があると、いくら筋肉を緩めても姿勢を直しても、元々の原因は改善されないままです。

そのため、一時的に改善したとしても、数日、あるいは数週間で元の状態に戻ってしまいます。

症状を改善するためには、全ての不調を出している組織を改善すること。

そして筋・骨に加え、内臓、神経系、血管系、リンパ系も含めたカラダ全体のバランスを整えることが必要不可欠なのです。

大変そうに思えますが、よく考えるとそれは当然のことではないでしょうか?

人間は本来、どの器官にも不調を持たない状態が最善なのですから、どこかの器官に不調を残しておいていいはずがありません。

 

オステオパシーで痛みや症状の再発しないカラダを取り戻す

都城オステオパシー治療院では、施術に「オステオパシー」という医学の理論を用います。

オステオパシーの概念では、「自然治癒力の向上」を目的として施術を行っていきます。

人間には本来、「自然治癒力」といって、自分のカラダを改善していく仕組みがあります。

ケガをした際に傷がふさがっていくのと同じ原理です。

風邪でも病気でもケガでもどのような症状でも、本来の自然治癒力があれば治っていくはずなのですが、なぜそれが失われているのでしょうか?

それは、上記したようにカラダの器官のどこかに不調があるからです。

人間は本来、「自然治癒力」によってどんな症状も改善するもの。

ですが、その自然治癒力を越える大きなトラブルに遭ってしまうと、完全な治癒力を発揮できなくなってしまうのです。

ですから、オステオパシーでは身体各器官の不調を取り除いて、本来の「自然治癒力」を取り戻します

こうすることによって、症状を改善するだけでなく、再発しないカラダ作りを行えるのです。

 

都城オステオパシー治療院の施術方針

あなたの症状は、カラダ全体のバランスを崩している様々な不調によって作られています。

当院では痛み・症状を引き起こしている原因を特定するため、入念な検査を行います。

問診では、出生時から現在までに至る、詳細なトラブル。

つまり、出生時のトラブルや骨折などの重大なケガや病気、事故などの強い衝撃、その他にも詳細な問診を通して原因を特定します。

検査では骨や筋肉の問題、姿勢だけにとどまらず、内臓の位置や動き、神経や血流・リンパの流れ、感情に至るまで人体の全ての器官を、そして症状の部位だけでなく必ず全身を調べます。

ここまで綿密な検査を行い、本当の原因を特定することで根本から改善することができるのです。

都城オステオパシー治療院では、その症状を引き起こしている原因を特定し、根本から改善することのみ目的としており、症状を抑えるだけの「対症療法」は行いません

また、オステオパシーの施術は、そのほとんどがとてもソフトな施術で、眠ってしまう方もたくさんいらっしゃいます。

全ての施術がソフトというわけではなく、関節を瞬間的に矯正するテクニックや、比較的強い圧をかけるテクニックもあります。

施術がソフトかそうでないかではなく、適切な施術を正確に施す事が重要なので、施術を受ける方の感性も考慮して、その都度、最善の施術方法を選択しています。

また、そのような施術が苦手な方は他の方法で行うことも可能なので、不安をお持ちの方は遠慮なくお申し付けください。

当然ながら、お子様や妊娠中の女性、ご高齢の方にはよりソフトで低刺激な技術のみを用います。

 

治療院がひしめく宮崎・鹿児島エリアで、
都城オステオパシー治療院が選ばれ続ける5つの理由

 

症状の原因を探しだし、即攻性があり痛くない施術で高い効果と持続性を実現

都城オステオパシー治療院では施術に入る前に、お客さんの症状や身体の状態を問診や検査で把握します。

あなたの症状は、出生時から現在までに至る、様々なトラブルが原因となり現れています。
つまり、帝王切開や吸引分娩などの出生時のトラブルや、骨折などの重大なケガや病気、事故や転倒などの強い衝撃、不良姿勢や悪い食べ物から作られた内臓の不良、その他にも様々な原因があり、検査を通してあなたの症状を作っている根本の原因を特定します。

検査では骨や筋肉の問題、姿勢や骨盤だけにとどまらず、内臓の位置や動き、神経や血流・リンパの流れ、感情に至るまで人体の全ての検査を行います。

人の今まで抱えてきた問題、経歴などは人それぞれ。全く同じ身体状態、原因ということはないため、当院では一律な流れの施術は行いません。

全てあなたの原因に合わせた、オーダーメイドの施術になります。

また、施術においては身体に触れている程度のやさしい刺激で、痛みを感じることはほとんどありません。

そのため、身体に負担を掛けずに、高い効果と持続性を両立できます。

施術の流れ

10年の豊富な経験と多数の実績!国家資格保持者が施術するから安心

当院は理学療法士という『国家資格』を取得した院長が必ず施術を行います

解剖学や生理学、神経学など医者も学ぶ分野において国が定めたレベルの医学知識をクリアしていますので、安心して施術を受けていただけます。

また、病院で理学療法士として10年という豊富な臨床経験を積んでおり、様々な状態の患者様へ施術を行い、多数の改善実績と経験があるため、安心して施術を受けていただけます。

施術者紹介

再発のない根本改善を実現します

痛みや辛さの原因を見極め、再発しないよう根本的な原因に対する施術を行うことで、多くの方に喜んで頂いております。

当院では、
筋肉、神経、骨、関節、靭帯・腱、内臓、リンパ、神経、自律神経、内分泌系、脳や脊髄と脳脊髄液の循環、血管と血液循環、心や精神、その他にもさらに深い問題まで原因を追及し、各所の根本となる問題を解決するための施術を行います。

そして症状を改善するだけでなく、症状が再発しないように、不調の無くなった状態からさらに全身のバランスを調整し、ずっと続く健康なカラダ作りを行います。

各療法の対応できる疾患3

施術の回数と期間

周囲の目を気にする必要がない、お店に入りやすく居心地の良い整体院

整体と聞くと抵抗を感じる方がいらっしゃるかと思います。

周囲の目があり、「お店に1人で入りづらい」というのがその多くの原因。

特に女性から、整体のお店に1人で入るのには勇気が必要だとよく聞きます。

その点、都城オステオパシー治療院は人目を気にすることなく来院していただけます。

なぜなら、当院は静かな住宅地にあり、自宅開業のお店なので外見からは普通の一軒家だからです。

友達の家に行くような感覚で、周囲の目を全く気にする必要のないところがいいと女性に評判です。

また都城オステオパシー治療院は完全個別対応となっております。

お車でお越しの方は、前の時間帯のお客様が終了するまで車でお待ちいただいているため、待合室で他の患者様と一緒に過ごすことがありません。

そのため、施術中に他のお客様の声が聞こえてしまい落ち着かない、集中できないということがありませんし、毎回施術者が変わることもありません。

あなたの体の症状が良くなっていくことにだけ集中していただけます。

 

治療院紹介

月32時間以上の技術研鑽を継続しています

当院はどこに行っても良くならなかった方を対象にしており、その為、来院される方は長く痛みや症状を我慢し、重い症状となった方が多いです。

その方達に一日でも早く、より良い体の状態を取り戻してもらうために、日々の技術研鑽は惜しみません。

国家資格はあくまで基礎医学の知識であり、良い施術家というのは、どれだけ良い勉強と経験を積んでいるかが重要になります。

毎週の技術研鑽を目的とした練習会を欠かさず行い、定期的に大阪など県外にまで行き、より患者様のためになる施術を追い求め研鑽を続けています。

ここまでの努力をしているからこそ、自信を持って、「その症状を諦めないでください!」と言えるのです。

H29国際セミナー受講

 

あなたが、より豊かで楽しい人生を迎えるために

いま身体のお悩みをお持ちの方、行こうか迷っていても何も変わりません。

もし、あなたが本当に身体の悩みを改善したいと思っておられるのであれば、思いきって私に任せてはもらえないでしょうか?

人間は本来痛みや症状などは無く、もしあるならば、それは間違ったカラダの状態です。

あなたの人生を歪ませる症状をできるだけ無くし、より豊かで楽しい人生を送ってほしい

それが私の行動理念です。

私が施術を通して、あなたの人生をより豊かにするためのサポートをいたします。

都城オステオパシー治療院
院長  蛯原 孝洋